財務省の2015年中の国際収支状況(速報)によると、旅行収支は1兆1217億円の黒字となり、2014年の441億円の赤字から大幅に増加して黒字に転じる結果となった。
期間中の訪日外国人旅行者数は前年比47.1%増の1973万7400人。一方、出国日本人数は4.1%減の1621万2100人だった。※日本政府観光局(JNTO)
全体の経常収支は16兆6413億円で、前年より13兆9955億円の大幅増を記録。財務省では、旅行収支の黒字化や「知的財産権等使用料」の黒字幅拡大が牽引して「サービス収支」の赤字額が1兆5628億円で過去最小にとどまったとする。また、原油輸入額の減少などにより貿易収支も6434億円で大きく赤字額を縮小したことが、全体の黒字額の大幅拡大につながったとしている。