米エクスペディアは2015年度(2015年1-12月)の決算を発表した。それによると、営業収益は前年比19%増の66億3,100万米ドル、減価償却前営業利益(Adjusted EBITDA)は同11%増の11億6,500万米ドル、営業利益は同12%減の4億9,9000万米ドル、純利益は同1%減の5億4,000万米ドル、親会社株主に帰属する純利益は同2%減の4億1,500万米ドル。また、総予約額は同24%増の596億8,000万米ドルとなった。
いずれの実績も昨年5月22日に売却したeLongを除いたもの。
商品/サービス別の営業収益の割合は、ホテルが69%、広告/メディアが9%、航空が8%、その他が14%。ホテルでは、買収を進めたほかHotels.comとBrand Expediaが好調に推移したことからルームナイトが同36%増。その結果、収益は同17%増となった。航空は、航空券販売が35%増と伸びたことから収益も同25%増。広告/メディアは、Expedia Media Solutionとtrivagoが順調に成長したことから、収益も同20%増となった。カーレンタルと旅行保険を含むその他の収益は同21%増。
エクスペディアでは、昨年11月に発生したパリの同時多発テロによって、減価償却前営業利益は1,000万から1,500万米ドルの損失影響を受けたとしている。また、競合だったオービッツ・ワールドワイド買収やホーム・アウェイ買収で連結子会社化したことで買収コストや統合コストなどが発生。減価償却前営業利益が約3,900万米ドル、成長率も4ポイントほど減少することになった。
2015年第4四半期では、ルームナイトが同39%増、総予約額も同40%増の149億5,000万米ドルと前年を上回ったことにより、営業収益は同29%増の16億9,900万米ドルとなった。