スターウッドホテル&リゾートは2016年4月8日、マリオット・インターナショナルによる買収受け入れを正式発表した。同日開催された株主総会で両社の株主投票を実施、合併契約の承認を受けたもの。これにより、100か国以上で合計5500軒の施設をもつ世界最大のホテル企業が誕生することになる。 *画像はSPG会員向けに配信されたニュースレターのヘッダー。
今回の買収により、スターウッドの株主は一株当たり現金21ドルとマリオットの0.8株を受領することになる。今後、合併の手続きは2016年度半ばに完了する見通し。
なお、スターウッドは同日付でSPG会員に向けたメッセージでとして「SPGとマリオットリワードの統合により、さらに充実した特典を届ける準備を開始する」と説明。かつてない広範囲な滞在先を買い最大限に活用できるような新たな試みを用意するほか、現在所有するステータスや会員レベル、プログラム通貨を保護する方法については、顧客の意見を大切にしながら2018年を目指して検討していくとしている。
今回のスターウッドの買収では、当初マリオット・インターナショナルが提案していた買収額を上回る金額で、中国・安邦保険グループ(Anbang Insurance Group)が提案。その後、マリオットと安邦保険グループが再提案合戦を繰り広げていた。