ゴールデンウィークの航空予約2016【日系2社】、国際線はANAがJAL予約数を上回る、国内線も2社とも前年比増に

日本航空グループおよび全日空グループの2016年度ゴールデンウィーク期間(4月28日〜5月8日)の予約状況がまとまった。それによると、国際線ではANAが前年を上回る予約数を確保した一方、JALは微減となった。国内線でも増加率でANAがJALを上回った。

【国際線】予約数:JAL0.8%減の26万5671人/ANA12.8%増の26万8765人に

まず、国際線を見ると、JALは前年比0.1%増の32万7775席を提供し、予約数はその増加率を下回る同0.8%減の26万5671人となった。予約率も前年を0.8ポイント下回る81.1%。方面別では、米大陸、欧州、東南アジア、オセアニア、台湾、グアムで前年比増。欧州線は提供座席を同1.9%増と増やしたが、予約数はその増加率を上回る同7.4%増と好調。

一方、ハワイ線は提供座席を同4.1%減と絞ったが、予約数はそれを上回る8.9%減と苦戦している。また、韓国線の予約数も提供座席の縮小率を上回る17.8%減となっている。予約率が最も高いのは東南アジア線で87.2%。期間中のピーク日は日本発が4月29日で予約率99.7%、日本着が5月8日で94.5%。

ANAの国際線では、提供座席数が同16.2%増に対し、予約数は同12.8%増の26万8765人となり、JALの予約数を上回った。予約率はJALよりも低い74%。JALとは対照的に、欧州線で提供座席を同0.2%増としたものの、予約数は同7.5%減の2万1172人。ANAではテロの影響が続いているとしている。

他方面の予約数はすべて前年比増。特に、ホノルル線は提供座席を増やしたこともあり、同41.3%増の1万2370人と好調に推移している。また、アジア・オセアニア線も同20.8%増の11万7757人、北米線も同13.3%増の4万6614人と好調。期間中のピーク日は日本発が4月29日で予約率98.2%、日本着が5月8日で予約率90.0%。

【国内線】 2社ともに予約数増加、熊本地震の影も

国内線を見ると、JALグループ(JAL、JEX、J-AIR、JTA、RAC、JAC)の予約数は同0.9%増の88万5720人。提供座席数は前年から1.0%絞った。その結果、予約率は同1.1ポイント増の61.7%に向上した。方面別では、九州と沖縄を除く方面で前年を上回り、特に中国・四国方面は同15.2%増と好調に推移している。期間中のピーク日は下りが4月29日で予約率89.2%、上りが5月5日で予約率79.9%。

一方、ANAグループ国内線の予約数は同4.0%増の118万4752人。提供座席数を同1.4%増となり、予約率は前年よりも1.4ポイント高い57.8%となっている。ANAによると、九州方面は旅行需要を中心に熊本地震の影が見られるものの、最大10連休となる日並びの良さから、旅割運賃が好調に推移しているという。方面別の予約数では、北海道をのぞくすべての方面で前年比増。特に、関西(同13.7%増)、沖縄(同7.1%増)、中・四国(同6.9%増)が伸びている。期間中のピーク日は下りが4月29日で予約率88.4%、上りが5月5日で予約率81.7%。


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