日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数を東アジア主要4か国/地域(韓国・中国・台湾・香港)でみると、2016年3月は中国が前年比47.3%増の49万8100人、台湾が同18.2%増の32万8400人、韓国が同39.5%増の37万4100人となりいずれも3月として過去最高。香港は同37.3%増の16万1000人で単月最高を記録した。
また、今年に入って2か月間で韓国は100万人超えとなり3月までの累計で139万9800人に。続く3月に中国も100万人の大台を超え、累計147万2000人となっている。
韓国・中国・台湾・香港の直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOによれば、韓国では個人旅行の増加が顕著であり、特にソウル・釜山発便が充実している訪日旅行人気をけん引。日本の春の魅力を訴求した広告宣伝も功を奏したとみている。
中国は、昨年と比較すると伸びは落ち着いているものの、クルーズ市場の好調などにより引き続き約5割増で好調。台湾ではLCCの就航や増便など路線の拡大が花見人気の追い風となったほか、沖縄へのクルーズ催行も訪日旅行者増につながった。
香港では、昨年4月だったイースター休暇が今年は3月になったことが訪日需要に寄与。休暇中に桜の開花が予想されていた九州、四国、関西を中心に旅行者数が伸びたとしている。
なお、4月は引き続き桜の花見や中華圏の清明節による増加要因が見込まれるものの、平成28年熊本地震の影響にも注意が必要だとしている。