日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数を東南アジア主要国(タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア)でみると、2016年3月はタイが前年比7.9%増の9万9700人、シンガポールが同42.6%増の3万3000人、マレーシアが同35.5%増の3万8200人、インドネシアは同37.1%増の2万6800人。4か国すべてが3月として最高を記録した。
タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシアの直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOでは、タイについて、4月のソンクライン(タイ正月)を前にした買い控えの影響などで伸びが1ケタにとどまったと分析。一方で、現地で行われた旅行博「TITF(タイ旅行フェア」による訪日旅行商品の販売効果が3月の訪日需要につながったとしている。
シンガポールでも、現地の旅行博「Travel Revolution」による訪日商品の販促が功を奏した。また、燃油サーチャージの値下がりなどが4割以上の大幅な伸びにつながったとしている。
マレーシアでは2月に開催した旅行博による桜商品の販売が好調だったことに加え、3月中旬の学校休暇に伴う家族旅行需要、インセンティブ旅行需要が訪日増の好要因となった。
インドネシアでは、桜鑑賞の人気の高まりや燃油サーチャージの引き下げが大きな誘客につながったとしている。