日本政府観光局(JNTO)によると、2016年4月の訪日外国人数(訪日外客数:推計値)は前年同期比18.0%増の208万1800人で、2か月継続して200万人超えを記録。単月最高だった前月をさらに7万人以上うわまわる結果となった。
2016年4月の訪日外国人数と前年推移は以下のとおり。
国籍別で2016年4月の首位は中国で、前年比26.9%増の51万4900人。次いで台湾が14.6%増の38万4200人、韓国が16.1%増の35万3700人。香港を加えた東アジア4か国で全体の66.3%を占めた。そのほか、台湾、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、フランスで単月最高を記録。伸び率ではインドネシア(33.5%増)、マレーシア(28.6%増)、インド(26.0%増)などが特に好調だった。
1月からの累計では、中国が49.5%増の198万7000人で200万人が目前に。韓国は38.4%増の173万3500人、台湾が24.8%増の138万2500人となっている。
各市場の詳細は以下のとおり。
JNTOでは4月の訪日客数について、特に韓国で平成28年熊本地震の影響による伸び悩みが見られたものの、桜の季節で訪日需要が高まりをみせ、全体的には昨年を上回る結果だったとする。また、訪日プロモーションが継続して好調のほか、航空路線増大やクルーズの寄港増なども引き続き需要増に寄与したとしている。
5月はお花見需要と夏期休暇需要のはざまの時期となる一方で、クルーズシーズンを迎えるなどの好要因に期待。同時に、平成28年熊本地震の影響には引き続き注視していく考えだ。