国土交通省は、2016年4月4日に東京・新宿で開業した大規模高速バスターミナル「バスタ新宿」の1か月利用状況(速報)を発表した。それによると、1日の平均利用者数は約2万人で、一か月でのべ580万人が利用。約1200便のバスが発着し、1便あたりの平均乗客数は約20名となった。1日の利用者数は成田空港の国内線利用客に匹敵するという。
時間短縮の効果としては、JR新宿駅から高速バスへの乗り換え時間がこれまでの最大14分から約1分への大幅減が確認された。また、これまで国道で待機していたタクシーを「バスタ新宿」に集約したことで、国道20号の渋滞は大幅に緩和。オープン前には140メートルほどの渋滞がみられた西新宿一丁目交差点(四谷方面)では渋滞がゼロになったとしている。
なお、利用者に対して実施した「バスタ新宿」の満足度調査では、バリアフリー・乗り換えやすさの点で「満足、またはやや満足」との回答は82.2%となり、開業前の2015年8月時点の18.8%よりも60ポイント以上増加。特に大きな荷物を持って移動する際や悪天候時に利用しやすくなったとの声が寄せられたようだ。