リクルートライフスタイルの海外旅行調査研究機関「エイビーロード・リサーチ・センター」は、「海外旅行調査2016」の結果を発表した。2015年に海外旅行をした18歳以上の男女を対象にしたもので、2016年に行きたい渡航先ではハワイ(オアフ島)を逆転し、台湾が1位となった。
海外旅行の意向では「今年、既に海外旅行に行った/行きたいと思っている」(81.5%)が前年の79.6%より拡大。「今年、既に海外旅行に行った」(13.7%)は前年よりも1.4ポイント多いが、「海外旅行に行きたいと思っている(具体的に検討中)」(38.8%)が前年よりも3.2ポイント上回り、今後の需要も期待できそうだ。この数値は過去4年間で最も大きい数値となっている。
今後行ってみたい海外旅行渡航先ランキングでは、1位イタリア、2位スペイン、3位フランスとなり、トップ3は昨年同様に欧州3か国で占めた。一方、スクリーニング調査で海外旅行が未経験の人の行ってみたい渡航先ランキングでは、1位ハワイ(43.1%)が2位フランス(37.0%)に6ポイントもの差をつけており、海外旅行未経験者者に対するハワイの強さが目立つ結果となった。
2015年のレジャー渡航先、満足度で「タイ(ビーチリゾート以外)が初の1位に
2015年の渡航率は14.9%で、前年の14.8%とほぼ変わらず。レジャーの割合(85.2%)、旅行経験ヘビーリピーター(10回以上)の割合(57.9%)も、それぞれ前年より0.1ポイント低いだけで、ほぼ変わらなかった。
2015年のレジャーの渡航先は1位台湾、2位ハワイ(オアフ島)、3位韓国で順位は変わらなかったが、台湾がハワイとの差を3ポイントに拡大。伸び率では東南アジアが好調で、特にシンガポールなど中距離エリアの人気を押し上げる結果となった。
満足度別では、タイ(ビーチリゾート以外)が前年の8位から1位に大躍進。2位にカナダ、オーストラリア、4位に西ヨーロッパ諸国、5位にドイツなど、2位以下は遠距離方面が続いた。
満足度を項目別で見ると、「観光・鑑賞」ではオーストラリアが前年17位から1位に、「買い物」ではドイツが前年12位から1位に、「治安・衛生の良さ」では北ヨーロッパ諸国が前年8位から1位になるなど、大幅に順位を上げるランキングも見られた。一方、同行者別ではあまり変化は見られず、ファミリー(子連れ家族)、夫婦、カップルの3カテゴリーでハワイ(オアフ島)が1位に。その他、ファミリー(親連れ家族)と友人では台湾が1位、一人旅ではタイ(ビーチリゾート以外)が1位となった。
調査は2016年3月に実施。関東、関西、東海の3地域から抽出した18歳以上の男女でスクリーニング調査をし、そのなかから2015年に海外旅行をした人を対象に本調査を行なった。