ニールセンがこのほど実施した調査によると、スマートフォンによるEコマース利用者は前年比15%増の4857万人だった。そのうち、ブラウザまたはアプリ経由の利用者数が多いサービスは、1位が「アマゾン(Amazon)」で3339万人、2位が「楽天市場」で3181万人、3位が「Yahoo! ショッピング」で1876万人。また、全体の7割以上がアマゾンと楽天市場を併用していることも明らかになった。
スマホ経由の 利用者数が多いECサービストップ5は以下のとおり。今回4位になった「ニッセン」はカタログ通販大手。5位「オムニ7」はセブン&アイ・ホールディングスが2015年11月に運用開始したサービス。約半年で月間利用者数が700万人以上を記録した。
アプリからの利用に特化した場合も上位3位は同じ。ただし、「アマゾン」は67%増の1608万人、「楽天市場」は76%増の1369万人、「Yahoo! ショッピング」は約3倍の199%増で601万人と、全体の増加率(15%増)と比較するとその急速な伸びが顕著だ。
また、ECサービスの重複利用では、70%~85%に至る人が「アマゾン」「楽天市場をほかのサービスと併用している状況も明らかになっている。
この調査は、同社のスマホ視聴率情報「Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)」の2016年5月分データをもとに分析したもの。調査対象は18歳以上の男女・全国7000名(iOSとAndroid各3500名)。