観光庁は、2016年6月(第1次速報)と、その前月(第2次速報)の宿泊旅行統計調査の結果を発表した。それによると、2016年5月ののべ宿泊者数合計は前年比5.9%減の4040万人泊。続く2016年6月ののべ宿泊者数合計は、前年比0.7%増の3771万人泊となっている。
外国人ののべ宿泊人数は、2016年5月が2.5%増の572万人泊、6月が13.1%増の605万人泊。一方、日本人の5月は熊本地震の影響やゴールデンウィークの日並びの悪さの影響で、7.2%減の3469万人泊。6月も1.4%減の3166万人泊とマイナス遷移になっている。
のべ宿泊者数の推移は以下のとおり。
客室稼働率は5月も関西圏が高水準、九州全体は低下で継続
2016年5月の稼働率は、全体が57.4%。タイプ別では、旅館が36.8%、リゾートホテルが53.7%、ビジネスホテルが71.3%、シティホテルが75.4%。6月の全体稼働率(第1次速報値)は、58.0%となっている。
都道府県別では、2016年5月も最高は大阪府で79.2%。2位は東京の75.5%、3位は京都府の72.5%だった。特に大阪はシティホテルが83.9%、ビジネスホテルが79.9%、リゾートホテルが79.7%と高水準が続く状態。また、京都がシティホテルでは90.3%、ビジネスホテルが85.8%と全国で最高を記録した。
一方、熊本地震の影響で、5月の九州の稼働率は前年比5.5%減の53.6%。特にリゾートホテルは21.2%減の39.1%、シティホテルは12.2%減の67.5%でマイナス幅を拡大。県別では大分県が16.7%減の37.9%と大きく低下。長崎県も13.2%減の48.1%となった。
都道府県別の稼働率の傾向は以下のとおり。