お盆期間の航空予約状況2016、国際線で予約数がANAがJALを上回る

JALグループおよびANAグループの2016年度お盆期間(8月10日〜8月21日)の予約状況がまとまった。それによると、国際線では、予約数がANAがJALを上回った。また、国内線では両社とも前年比10%を超える予約数を確保している。

【国際線】 ハワイ線で明暗、JAL10.9%減、ANA8.3%増

まず、国際線を見ると、JALはほぼ前年並みの提供座席数で、予約数は前年比1.4%増の32万516人。予約率も前年を1.2ポイント上回る89.5%と高い数字を残している。方面別の予約数を見ると、前年を超えているのは、米大陸線(同9.1%増)、オセアニア線(同0.4%増)、中国線(同12.5%増)、台湾線(同0.9%増)、グアム線(同3.8%増)。

一方、ハワイ線は、機材変更により提供座席数が同13.4%減となったことから、予約数も同10.9%減となった。韓国線は、提供座席数を14.8%減としたものの、予約数の減少率はそれを下回る4.8%減にとどまった。

期間中のピーク日は日本発が8月11日の98.9%、次いで8月10日の98.3%、8月12日の94.3%。日本着が8月15日の95.0%、次いで8月14日の93.2%、8月16日の91.9%、

ANAの国際線では、提供座席数が同9.2%増に対し、予約数は同8.2%増の33万331人。予約数はJALを上回ったものの、予約率は同0.7ポイント減の83.1%となり、JALを下回った。増加率ではJALを大幅に上回った。予約数では、北米(同3.8%減)と欧州(同2.7%減)が苦戦しているものの、中国(同13.2%増)、アジア・オセアニア(同13.9%増)、ホノルル(同8.3%増)が好調に推移。特にホノルルは予約率96.8%と高い数字となっている。

期間中のピーク日は日本発が8月10日で予約率92.4%、日本着が8月15日で予約率88.2%となっている。


【国内線】 JAL、ANAとも前年比10%超の予約率確保

国内線を見ると、JALグループ(JAL、J-AIR、JTA、RAC、JAC、HAC)の提供座席数は前年から1.4%絞ったものの、予約数は同10.9%増の126万6563人と好調。その結果、予約率は同8.6ポイント増の76.8%となった。全方面で予約数が前年を上回っており、特に東北・北陸(同11.5%増)、中国・四国(同26.3%増)、九州(同10.6%増)が好調に推移している。期間中のピーク日は下りが8月11日で予約率96.7%、上りが8月14日で予約率88.6%。

一方、ANAグループも提供座席数を前年から0.6%絞ったものの、予約数は同11.1%増の170万7661人。予約率は前年よりも7.5ポイント高い71.3%となっている。ANAによると、帰省需要やプレジャー需要が好調に推移。全方面で前年を上回っており、特に関西(同12.5%増)、中・四国(同11.5%増)、九州(同16.5%増)、沖縄(同11.6%増)が前年比で10%以上の伸びを示している。期間中のピーク日は下りが8月11日で予約率95.0%、上りが8月16日で予約率84.7%。

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