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オールインクルーシブの先駆者「クラブメッド」が好調、高級路線化と山岳リゾートの冬需要で、日本市場も過去最高

世界各地でオールインクルーシブのリゾート体験を提供するクラブメッドは、2024年の売上高が前年比7%増の20億9000万ユーロ(約3390億円)となったことを明らかにした。特に、冬季の山岳リゾートは前年比20%増となり、総売上高の35%以上を占めるまでに拡大した。同社は、 2024年4月から、すべてのリゾートでプレミアム化をおこない高級路線に移行している。

2024年の総ベッド数は、同5%増加、リゾート滞在者数は同1%増の約150万人。平均客室稼働率は75%に達した。また、高級路線への移行とスキー旅行需要が増加したことで、平均日別単価は232ユーロ(約3万7600円)に達し、為替変動を考慮した場合、2023年と比較して7%の増加となった。

ESAP市場(東アジア、南アジア、太平洋地域)の売上高は同24%増、宿泊者数は同5.5%増の約26万人。特に日本、中国、ヨーロッパアルプスの山岳リゾートで業績が伸びた。

 2025年の戦略としては、プレミアムなオールインクルーシブのリゾートとしての地位の確立、夏季の山岳リゾートの強化、サステナビリティへの継続的な取り組みの3つを推進していく。

日本人が滞在は国内・海外ともに好調

日本国内での売上高は同24%増となり、過去最高を記録。日本人の海外での滞在では、東南アジア地域が前年比60%増。特に東京からの直行便の再開によって「クラブメッド・バリ」や、リニューアルを終えた「クラブメッド・プーケット」が成長したほか、「クラブメッド・ビンタン」および「クラブメッド・チェラティンビーチ」も堅調に推移した。

日本国内での滞在も好調となり同18%増で過去最高。夏季および冬季ともに高い需要となった。特に、「クラブメッド・北海道 トマム」、初の夏季営業を実施した「クラブメッド・キロロ グランド」が好調な売上を牽引し、夏季の宿泊需要の拡大に貢献。「クラブメッド・石垣島 カビラ」では、ファミリー層を中心にカップルや友人グループなど幅広い層の需要が高まった。

※ユーロ円換算は1ユーロ162円でトラベルボイス編集部が算出