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和倉温泉の復興応援団に「純烈」任命、現地では震災の記憶伝えるツアーも始まる

石川県の和倉温泉観光協会、和倉温泉旅館協同組合はこのほど、能登半島地震からの本格的な活動を応援・サポートする「和倉温泉復興応援団」を発足した。応援団には、人気歌謡グループ「純烈」の酒井一圭さん、白川裕二郎さん、後上翔太さんを任命。今後、純烈のメンバーは地域の魅力や情報を国内外に発信し、復興に向けた活動に携わる。

純烈は2024年11月開催の初の武道館ライブで、和倉温泉観光協会、和倉温泉旅館協同組合のチャリティブース出展に協力し、12月には和倉温泉でチャリティライブを自主開催するなど、地域を支える活動を実施してきた。

リーダーの酒井さんは「僕らはできることが限られていて、歌ったり、皆さんを盛り上げるしかできないが、喜んで引き受けます。昨年12月に和倉温泉で歌わせていただいた際に、元気が出過ぎたお母さんがステージに上がってきました。紅白出場する前の健康センターで歌っていた原点を思い出しました」などとコメントしている。

和倉温泉は能登半島地震で甚大な被害を受け、2025年4月22日時点で20軒ある旅館のうち15軒が休業中。一方で国を中心とした護岸復旧工事、旅館側の工事も進みつつあり、飲食店や観光施設が徐々に再開している。3月からは「参加で応援!和倉温泉復興ツアー」が始まり、旅館・ホテルの被害状況や地震発生時からの旅館スタッフの宿泊客への対応など、温泉街を案内しながら震災の記憶を伝えている。