ワーケーション実態調査、管理職の再実施意向7割、「隠れワーケーター」も4割
マーケティングリサーチ会社のクロス・マーケティングと山梨大学は共同で、ワ―ケーション経験者の実態を明らかにした報告書を公開しました。
2021年3月末に、全国の20~64歳の就業者、7万6,834人から回答を得た中から、ワーケーションの経験者1,000名を抽出し、分析しています。
報告書によると、直近1年間のテレワーク経験者は39.6%、そのうちリゾートやホテルなどで実施したワーケーション経験者は6.6%でした。
ワーケーション先として最も多かったのは「自宅や会社から離れた観光地(ホテル・旅館・キャンプ場等)」で、中でもホテルを実施場所に選んでケースが多数。
ワーケーション先での働き方は、「仕事中心に過ごし、業務時間外であっても遊びや観光をしない派」と、「仕事中心だが、業務時間外では遊びや観光をする派」が同程度となり、一日当たりの平均労働時間は5.4hと通常の勤務時間より少し短い結果となっています。
ワーケーションの再実施意向については、半数以上がまたおこないたい、と回答。さらに管理職以上の人では7割が再実施意向を示し、6割が会社への導入も検討していることが明らかになりました。
なお、ワーケーション経験者のうち、会社にワーケーション制度が導入されていた人は6割。会社の制度は利用せずに有給や連休と合わせて実施した人や、会社に制度がなく、本人の判断でリゾート地等で業務を行いながら休暇的な環境を楽しむ「隠れワーケーター」のような人たちも4割程度いることがわかりました。
同調査では、企業側はフレックス・プレイスの導入など働く場所の自由度を高め、社員が安心してワーケーションを行うことができる仕組みを検討する必要がある、と提起しています。