ロイター通信が、この夏のヨーロッパ各地のワーケーションの現状を報道

 ロイター通信が、この夏のヨーロッパ各地のワーケーションの現状を報道

ポルトガル領マデイラ諸島

世界的な通信社、ロイター通信が、この夏のヨーロッパ各地でのワーケーションの現状を伝えています。

記事によると、スペイン領カナリア諸島やポルトガル領マデイラ諸島など、太陽が降り注ぐ群島では、ヨーロッパ各地からのリモートワーカーが増加しています。飢餓状態にある観光業界が、割引価格で宿泊や専用のワークスペースを提供することで、リモートワーカーを取り込もうとしています。

欧州連合(EU)観光局の調査責任者ジェニファー・イドゥ氏は、「デジタルノマド」というカテゴリーは明らかに増加し、パンデミック時の観光部門にとって重要な役割を果たした、と述べています。しかし、観光に依存している島々にとって、この流入はわずかなもので、例えばスペインの上半期の入国者数は、2019年の同時期の3分の1となっています。

とはいえ、ワーケーションが今後も重要であることは明らかで、例えばカナリア諸島の観光局によると、今年上半期には約8,000人のリモートワーカーが来島、今後5年間でさらに30,000人の増加を見込んでいます。

またマデイラ島では、リモートワーカーへのアドバイスを行うオフィスを設立、500件のリクエスト見込みに対し、8,000件の問い合わせがあったと伝えています。

クロアチアとギリシャもこの流れに乗り、リモートワーカー向けの特別ビザを発給するなど、ヨーロッパ各地でワーケーションを取り込もうとする動きが続いています。

出典:ロイター通信「Sun-seekers enjoy European summer ‘workcation’ before office return」

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