旅先テレワーク施設〜ワークスペース

旅先テレワークでよく利用される施設では、どのような環境整備やサービスの提供が求められるでしょうか。ワークスペースで考えられるポイントをご紹介します。

眺望は重要、既存の建物の個性を生かす

ホテルや旅館などの宿泊している部屋で仕事をしたい旅先テレワーク利用者もいれば、気持ちのオンオフを切り替えるため、宿泊先とは違う場所で仕事をしたいという人もいます。また、会議やチームビルディングを兼ね、課単位などで旅先テレワークを行う企業も出てきており、こうしたニーズに応えるべく、さまざまな地域で独立したワークスペースが作られています。
多いのが一から建物を作るのではなく、廃校や古民家など、既存の建物を生かしてワークスペースを整えるケースで、特に重要なポイントとなるのが周囲の雰囲気や眺望です。
仕事をしていて、ふと目を上げた時に美しい海や山々、森林などの美しい自然が眺められるのは旅先テレワークならではの非日常体験であり、受け入れ側は利用者に、どのような非日常を感じられる空間を提供できるかを考える必要があります。具体的な事例は「サービス提供の事例集」をご参照ください。

※ワークスペースの通信設備の整備については、「旅先テレワーク施設〜ホテル・旅館」ページの通信環境の整備は必須の項目をご参照ください。

オンライン会議用のスペースを考慮する

コロナ禍によって、オンライン会議の機会は格段に増加しました。旅先テレワークにおいても、パソコンに向かって単独で行う作業の合間に、オンライン会議も行うケースが多いと考えられます。
単独作業だけなら、オープンなスペースに机とイスがあればいいですが、オンライン会議は声を出すので、周囲の人を妨げない空間が必要となります。
こうしたことから、ワークスペースには単独作業用の空間と、オンライン会議に対応したプライベートな空間を分ける工夫も求められます。また、個人利用だけでなく、企業のグループ利用を受け入れるなら、小会議室などの設置も必要となります。ただし、最初から企業と個人の両方を取り込もうとすると、どちらにも刺さらない中途半端な施設になりがちなので、当初はターゲットを絞った方が賢明と言えます。