旅先テレワーク施設〜その他の宿泊施設(民泊・農泊)

旅先テレワークで利用される施設では、どのような環境整備やサービスの提供が求められるでしょうか。ホテルや旅館以外の、民泊や農泊などの宿泊施設で考えられるポイントをご紹介します。

コロナ禍で注目される民泊の一棟貸し

コロナ禍によって、拡大基調にあった民泊市場は一気に縮小しましたが、他人との接触を避けられる貸別荘、コテージ、古民家などの一棟貸しタイプは旅先テレワークの滞在先として注目されています。美しい自然環境の中にある、眺めが良いなどの特徴に加え、安定した通信環境が整えられれば、一棟貸しタイプの民泊は旅先テレワーク利用者に対してアピールできると言えます。
株式会社百戦錬磨が運営する民泊予約サイト「STAYJAPAN(ステイジャパン)」では、一棟貸しタイプを中心に紹介するワーケーション向け施設の特設ページを作っており、旅先テレワークにも使えると考えられます。インバウンド向けとして打ち出していた物件をこうしたサイトに掲載するケースも多いと見られます。

今後注目される可能性が高い農泊

農山漁村に泊まり、地域資源を生かした食事や農家体験、地元の人との交流などが楽しめる農泊は、旅先テレワークの滞在先として今後、注目される可能性が高いと言えます。
「STAYJAPAN」の運営会社、百戦錬磨は2020年7月に「Withコロナ時代における農山漁村地域への旅行に関する消費者意識調査」を実施しました。
対象は東京23区、大阪市、名古屋市在住の20〜70代の男女1000人で、半数以上が農山漁村地域への旅行意欲があり、旅行目的としてワーケーションやテレワークを上げた回答は3割を占めました。特に、若年層は農山漁村地域への旅行意欲が高く、20代、30代ともに「ぜひ旅行したい」「どちらかと言えば旅行したい」を合わせると7割以上を占めています。

楽天トラベルが「のんびり農泊」という特設ページを設置しており、その中で旅先テレワークに向く滞在先を紹介しています。これまでは、インバウンドや教育旅行を多く受け入れてきた農泊ですが、通信環境さえ整えれば、旅先テレワークの滞在先として利用される可能性は大きいと言えます。