旅先テレワークでよく利用される施設では、どのような環境整備やサービスの提供が求められるでしょうか。飲食店で考えられるポイントをご紹介します。
求められる「お持ち帰り」「出前」対応
旅先テレワーク利用者は、数日から長い時は1週間以上連泊するパターンが多く、毎日ホテルや旅館の食事では飽きてしまうので、滞在先から外に出て外食する機会が増えます。当然、滞在している地域の飲食店を利用する機会も多くなります。
コロナ禍がまだ完全に収束しない中で今後、旅先テレワーク利用者のニーズが高まることが予想されるのがテイクアウトとデリバリーです。店内で食事を提供するだけでなく、持ち帰ったり、あるいは滞在先まで届けてもらったりといった柔軟な対応が、飲食店に求められると言えます。
あると便利なテイクアウト&デリバリーのマップ
コロナ禍を機に、多くの地域で地元の商工会などがテイクアウトとデリバリーに対応した飲食店のリストやマップを作成しました。当初は地元住民向けとして作られていたと思いますが、こうした情報は旅先テレワーク利用者にとっても非常に役立ちます。既にこうしたコンテンツを作成している地域は、積極的に外に向けて公開発信することで、旅先テレワーク利用者へのアピールにもなります。
まだ、そうしたマップやリストがない場合は、この機会に作成すると旅先テレワーク誘致に効果的と言えます。既に観光協会などでレストランマップを作っている場合は、テイクアウトやデリバリーサービスについての情報を追加する形でも十分対応できるでしょう。
紙のマップはアップデートに手間がかかるので、デジタルで対応すると情報の更新がスムーズです。例えば、長野県の「諏訪テイクアウトマップ」は、諏訪・下諏訪・茅野・岡谷・富士見・原村のテイクアウト&デリバリーに対応した店、200軒以上を網羅しており、事前予約が必要かなどの情報が、サイトでもアプリでも見ることができます。