急成長の画像系SNS「ピンタレスト」、日本の本格展開で旅行・観光分野に期待

2010年に米国で登場して以来、今では全世界に5330万人(comScore調べ)のユーザーをもち、米国内だけでも5人に1人が利用していると言う画像系SNS「ピンタレスト」。フェイスブックやツイッターに次ぐ第3の波とも呼ばれる同社は日本法人を設立し、日本国内でも本格的な展開に乗り出す。ピンタレストジャパン株式会社は日本旅行業協会(JATA)会議場でセミナーを開催し、今後の展開や取り組みについて解説した。
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ピンタレストとは、画像に特化したソーシャル・ネットワーキングサービス(SNS)。ピンタレストジャパン株式会社の定国直樹代表取締役社長は同サービスを、従来のツイッターやフェイスブックと異なることを強調し、「何かがわかっていないふわっとしたものを発見していくことができるプラットフォーム」と解説する。「何かを見つける」ということであればグーグルの検索サービスが挙げられるが、「グーグルは便利ではあるものの、何を探したいのかが具体的にキーワードとして出さなければ調べることができないが、ピンタレストだとそれができる」という。

今後の取り組みについて定国社長は「大きく分けて3つ。ひとつ目はいいプロダクトを提供していくこと、2つ目はコミュニティで盛り上げていくこと、3つ目はパートナーにコンテンツを出してもらうこと、これらに力を入れていく」と述べた。コミュニティ強化については既にコミュニティマネージャーを採用しコミュニティ活性化に乗り出している。またパートナー強化については、今後は旅行・観光分野では航空会社や観光局、旅行会社などによるビジネスアカウントでの運用を促進したいとしている。それを加速するためにパートナーマネージャーの採用も検討中という。


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ピンタレスト社は現在、全世界で現在240名。2013年初頭は80名体制だったことを考えるとこの一年ほどで3倍に急増したことになる。米本国以外でのオフィス開設は、英国、フランスに続いて3カ国目で、アジアでは日本が初めてとなる。今後は日本でさらに積極的な展開が見込まれる。


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