日本旅行業協会(JATA)が会員会社を対象に3月上旬に実施した、2014年のゴールデンウィーク(GW)の人気方面調査で、海外旅行の1位は「台湾」となった。今年は日並びの影響から全体的に近場が多い傾向で、台湾はシニアや夫婦を中心に観光付きツアーが人気だという(詳細ランキングは最下段に掲載)。
この人気ランキングは日本旅行業協会(JATA)が会員会社351社・366名の営業、企業、カウンター担当者に実施したアンケート調査をまとめたもの。数値は、海外の募集型企画旅行を実施している旅行会社7社のパッケージツアー予約状況(人員ベース)について、前年同期(3月上旬)比数値をもとに取りまとめた。
2位はハワイで、ファミリーを中心とした滞在型ツアー、3位はマリーナ・ベイ・サンズの人気が持続するシンガポールとなった。5位のグアムは3世代とウェディングが増加傾向にあるほか、10位のインドネシアではシニアのバリ島旅行が増えているなど、新しい旅行形態も見られるようになっている。このほか、ゴールデンウィーク商品の傾向としては、国際線の発着枠が拡大した羽田商品が増加。8位のフランスや9位のアメリカ本土などは上位にランキングされている。また、シニアを中心にビジネスクラスやデラックスホテル利用の高額商品購入が増えているほか、年代を問わずアイスランドを含めた北欧への旅行の人気が上がってきているという。10位までのランキングは以下の通り。なお、10位以内に韓国、中国は入っていない。
なお、人員ベースの予約状況は、近場方面の多いアジア全体で前年比7.7%減。この中で、台湾が2.3%増、また7位に入った香港・マカオが1.6%増と昨年を上回った。香港は日本発着のアジアクルーズの旅程にも含まれている。
【2014年ゴールデンウィーク 海外旅行人気ランキング】
- 台湾: シニア、夫婦を中心に観光つきのツアーが人気
- ハワイ: 家族旅行を中心に滞在型のツアーが人気
- シンガポール: マリーナ・ベイ・サンズの人気が継続
- ベトナム: 女性グループを中心に人気が上昇
- グアム: 3世代とウェディングが増加傾向
- イタリア: リピーターだけでなく、初めてのヨーロッパ旅行の方にも人気
- 香港: 日本発着のアジアクルーズも人気
- フランス: 羽田発の商品も増え、伸びてきている
- アメリカ(本土): 増便でニューヨークも好調
- インドネシア: シニアの方のバリ島の旅行が増加している