トリップアドバイザーは、2014年は日本市場の取組みを強化する。日本人ユーザーの理解を進めるためのコアユーザーとの座談会や掲載施設との意見交換、サイトのユーザビリティ向上、マーケティング活動の活性化など積極的な展開をする計画だ。日本人の目線にあわせた事業展開をしていく方針は、このほど開催された同社の「ホテルアワード2014」の授賞式で代表取締役、原田静織氏が明らかにした。
トリップアドバイザーは、世界37か国21言語で展開しており2014年2月には世界の旅行者からの口コミ件数が1億5000万件を突破。また、最近の傾向として写真コンテンツが増加しており、1900万件に達しているという。
日本には2008年に進出、以来認知度を上げてきた。各種ランキングの発表や、東北へのクチコミによる寄付、2014年2月時点では、日本国内の掲載施設は宿泊施設が3万件、飲食施設(ぐるなびとの連携による)は14万件で、原田氏によると「日本語の口コミも急増している」という。一方、日本人のクチコミ投稿が世界に比べて低い点も指摘。「他サイトでも同様のこと(原田氏)」といわれているが、こうした課題を解決するためにも日本人ユーザーの理解が必要で、同社は2014年の取組み強化でサイト活性化を図りたい方針だ。
▼ユーザーの53%が「クチコミのない宿泊施設は予約しない」
また、原田氏は同社のクチモミに対する評価が旅行者の信頼を得ていることをアピールした。米・調査機関のフォーカスライトが実施したトリップアドバイザーのユーザー1万2225名(うち日本人660名)を対象にした調査では、トリップアドバイザーに掲載されている宿泊施設の口コミが「正確である」と回答したのは9割超(「ものすごく正確」5%、「大変正確」36%、「概ね正確」53%)。53%の旅行者がクチコミのない宿泊施設は予約しないと回答している結果を発表した。
(トラベルボイス編集部:山岡薫)