国連世界観光機関(UNWTO)が2015年1月27日に発表した「世界観光指標」によると、2014年の全世界の海外旅行者数(速報値)は、過去最高の11億3800万人で前年比4.7%増だった。2015年の成長率は3%から4%になると予測されている。
1995年から2014年までの旅行者数全体の推移は以下のとおり。
地域別でみると、ヨーロッパが前年比3.9%増の5億8800万人、アメリカ全体で前年比7.4%増の1億8100万人、アジア太平洋地域が5%増の2億6300万人、アフリカが2.2%増の5600万人、中東諸国が4.4%増の5000万人ですべてプラスの伸び。
アジア太平洋圏では、日本・中国・韓国・台湾などを含む北東アジアとインドなどからなる南アジアがともに7.1%の大幅増、続いてオセアニア地域が5.9%増、東南アジアが2.4%増となった。アジア太平洋圏全体での2015年伸び率は4~5%と予測されている。
2014年1月から12月の方面別伸び率は以下のとおり。
UNWTOでは、「過去数年にわたり、観光市場は驚くべき強さと弾力性を持つ経済活動として証明されてきた。さらに、数十億ドルにわたる輸出と数百億の雇用創出が世界的な景気回復をもたらす原動力にもなっている」とのコメントを発表。引き続き、世界経済への貢献が期待されるとしている。
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