GW旅行が検索されるピークを「視える化」、 グーグルが旅行者の検索トレンドを発表

グーグル(Google)は、このほど2015年ゴールデンウィークに関する旅行・観光関連の検索キーワード動向を発表した。消費者の検索行動は、旅行するタイミングよりも早期に起こるため把握することでマーケティング活動につなげていくことできる。今回は、発表されたデータを読み解くとともに、同社第一広告営業本部統括部長(旅行業界担当)松濤徹氏の提案をまとめた。

今回の発表された検索トレンドの計測期間は、2015年1月1日〜3月21日。ユーザーが検索の際に「ゴールデンウィーク(GW)」にプラスして検索した、旅行に関連するキーワードの検索量を計測した。旅行関連全般でみると、面白い傾向がみられる。かなり漠然としたキーワードで「旅行」「お勧め」「穴場」などがトップ10に入るのだ。

これは、クチコミやリコメンドを求めた検索で目的地が決まっていない段階で一般的な情報収集しているための検索とみてとることができる。松濤氏は、「早期のニーズが顕在化していない段階では、バリエーションを持って幅広いニーズにこたえるコンテンツが必要」と話す。SEO、SEM、コンテンツマーケティングなど様々なオンライン施策を行っていくうえでヒントになりそうだ。

ゴールデンウィークと掛け合わせて検索されたキーワードのトップ10は以下のとおり。

  1.  旅行
  2.  お勧め
  3.  イベント
  4.  穴場
  5.  国内旅行
  6.  キャンプ
  7.  宿泊
  8.  新幹線
  9.  フェス
  10.  海外旅行

では、大型休暇のための検索は、どのタイミングで発生するのだろうか。旅行関連のキーワードで年間を通した検索量の推移は以下のとおりだ(表はGoogle提供)。ゴールデンウィーク前の国内旅行では、 2 月と3 月にピークが 2 回。一方、海外旅行は 2 月末がピークとなっている。オンライン担当者は、この時期に何をするのかがカギといえるだろう。

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また、上の表では11月後半から12月にかけた検索クエリのオフ期も読み取ることができる。一方、ゴールデンウィーク、夏休みなど休暇の真っ最中に検索クエリ量があがっている。松濤氏は、このオフ期や大型休暇中の検索の動きに注目。こうした時期に行うマーケティング活動が、ビジネスに大きく変化をもたらす可能性を指摘する。

ゴールデンウィーク期間をもう少し細かくみてみよう。グーグルが発表した以下の表では、海外旅行は 1 月早期の段階から検索されている。一方、国内旅行は徐々に検索量が増え GW 直前 4 月にピークを迎える。海外旅行と国内旅行を探す人々のタイミングが異なっていることが目に見えてわかる。

こうした結果から松濤氏は、SEMなどキーワードの設定を「海外は早めのタイミングで対策したほうがいいのは一目瞭然。国内の場合は、3月後半あたりでは旅行の目的など具体的なものにしていくと効果的」と提案した。

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次の、旅行ビジネスにおける商機の大型連休は夏休み。検索キーワードのトレンドはGoogle トレンドでも知ることができる。こうしたトレンドを、オンラインのビジネスに役立てたい。

(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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