財務省が2015年5月13日に発表した2014年度中の国際収支状況(速報)で、旅行の受取(インバウンド)2兆2344億円に対し、支払(アウトバウンド)が2兆245億円となり、1959年度(昭和34年度)以来55年ぶりに旅行収支の黒字(2099億円)を記録した。
旅行収支は前年度5304億円の赤字(受取1兆5807億円、支払2兆1111億円)から7403億円増。航空輸送の旅客は受取が2214億円、支払が9650億円、赤字額は7436億円で前年度の赤字額8280億円よりも844億円改善。
旅行収支の黒字転換などがけん引し、輸送や旅行を含むサービス収支の赤字額は前年度より6346億円縮小(2兆8102億円の赤字)。経常収支全体は黒字幅を6兆3385億円拡大、7兆8100億円に至った。
2014年度のサービス収支内訳(一部)は以下のとおり。
さらに、2015年3月中の国際収支状況(速報値)では、旅行収支が6か月連続の黒字となったことなどから、サービス収支が1678億円(前年比2233億円増)となり黒字へ転化。サービス収支の黒字は遡及可能な1985年(昭和60年)以降初めてとなる。
2015年3月中の経常収支状況は以下のとおり。