リクルート決算2014、旅行分野の売上高は10%増の534億円、飲食・美容のネット予約も急成長

リクルートホールディングスの2015年3月期(2014年4月1日~2015年3月31日)の連結業績で、旅行事業の売上高は前年比10.3%増の534億円と2ケタ増となった。宿泊単価が上昇した上、延べ宿泊者数(人泊数)も順調に増加したという。 *画像はリクルート決算資料より
決算資料による同社の販促メディア事業(日常消費分野)の業績は以下のとおり。

リクルート決算資料より

また、モバイル化で旅行中の利用が注目されている飲食分野は2.2%増の343億円、美容分野は17.6%増の399億円となった。ネット予約数(キャンセル前ベース)を見ると、飲食分野(人数)は第4四半期だけで693万人増加し、2014年度累計で2390万人、美容分野(件数)は884万件増の3004万件と急成長した。リクルートでは旅行や飲食、美容の日常消費分野のほか、結婚、住宅などのライフイベント、人材メディアなど各事業での新規客獲得とクロスユース率の向上によるユーザー基盤を強化し、中長期的な集客効率の改善に努めている。

なお、リクルート全体の連結業績は、売上高が9.1%増の1兆2999億円、EBIDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は6.0%増の1914億円、経常利益は2.9%増の1256億円、当期純利益は6.5%増の697億円。今後の戦略として、国内事業ではITを活用した新成長分野の創出に注力するとし、その分野として(1)中小企業向け業務支援、(2)教育産業、(3)ヘルスケア産業、の3つを挙げた。また、海外事業では現在推進するM&Aに加え、国内事業で培ったノウハウの輸出による成長加速も計画している。

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