クルーズの訪日客数が倍増に、100万人突破で政府目標達成は5年前倒し

外国客船の日本寄港が増加するなか、遂にクルーズによる訪日外国人旅客数が年間100万人に達した。100万人目のクルーズ訪日客は2015年12月8日、コスタクルーズ運航の「コスタセレーナ」で博多港に到着した中国杭州市の子連れ家族客。当日は国土交通省や福岡県などが参加し、博多ふ頭で歓迎記念式典が開催された。

2014年のクルーズでの訪日客数は約42万人で、2倍以上の伸び。国土交通省が掲げた目標「2020年に100万人」を、5年前倒しての達成となる。この要因として、国土交通省政務官の江島潔氏は岸壁整備推進などの取り組みを上げつつ、今後も「博多、九州の魅力でインバウンドを押し上げる原動力にしていきたい。さらなる計画を立て、実行していく」との意思を示した。

福岡市長の高島宗一郎氏によると、博多港では寄港数が昨年の99回から250回に大幅に増加。クルーズ訪日客数も約50万人と日本全体の約半数を受け入れている。その牽引役となったのが、博多港に今年オープンしたクルーズセンターとしつつ、「市内の交通渋滞の発生など課題もある。クルーズ旅客と地域住民の双方にストレスがないよう、ソフトとハードの両面のおもてなしができる環境を整えていく」との考えを語った。

なお、100万人目となった旅客によると、本人は何度も来日しているが、夫と子供は初めての来日。また、子供が生まれてからは初めての海外旅行で、クルーズでの旅行も初めて。博多寄港では念願の電気釜を購入する予定だという。

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