【年頭所感】楽天 執行役員トラベル事業長・山本考伸氏 ―ビッグデータ活用で「予約」から「マッチング」へ進化を

楽天の執行役員トラベル事業長、山本考伸氏が2016年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。

2016年は、「予約プラットフォーム」から「マッチングプラットフォーム」への進化を推進。同社が強みとするビッグデータ分析技術を用いて顧客に最適な宿泊施設情報を提供、顧客満足度の向上をリピート率上昇を実現、地域活性化にも貢献していく。さらに、国内外に向けた旅行需要喚起も一層強化し、日本の経済成長のドライバーとなる観光産業に貢献するとしている。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。

―――――――――――――――

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は訪日旅行(インバウンド)の伸張および「ふるさと旅行券」活用による国内旅行需要喚起を通じて、各地方への送客に貢献できた一年であったと考えております。特にインバウンドでは、訪日旅行者数3000万人時代も視野に入ってきたなか、当社としても日本全国の宿泊施設様にインバウンド販売にご参画いただき送客のお手伝いができました。また、「ふるさと旅行券」においては当社の強みであるビッグデータを活用したマーケティングを通じて、大変多くの「初めてその県を訪れるお客様」の送客に成功し、ネットを活用した地域の旅行需要喚起に貢献できたと考えております。

さて、本年も引続き当社の強みであるビッグデータを活用した「インバウンド」と「地方への送客」における新規のお客様開拓とリピート化を活動のキーワードと捉え、昨年の成功を一過性のものとせず、これを継続させる取組みを確立させることに尽力してまいります。旅行需要喚起としては、グローバルにも好評を博している「朝ごはんフェスティバル®」などユニークな切り口の企画の実施と積極的な国内外への情報発信に努めてまいります。

また、「クチコミ評価の高いお客様の旅行リピート率は高い」という当社データが示すように、ある一回の旅行の満足度を極限にまで高めることが、そのお客様にまた旅行していただくための最良の方法であると考えております。

そのため当社としては旅行の「予約プラットフォーム」から、それぞれのお客様に最も満足していただける宿泊施設様とを結ぶ、「マッチングプラットフォーム」への進化を推進してまいります。具体的にはお客様の属性や予約傾向などを基に、最適な宿泊施設様の情報を提供する「ベストマッチング」を図り、満足度向上によりリピート率を高めてまいります。「楽天トラベル」独自の強みである各宿泊施設の担当「ITC(インターネットトラベルコンサルタント)」との連携を強化し各宿泊施設様の魅力をますます発信していくことに加え、「マッチングプラットフォーム」としての進化を遂げることで更なる地域活性化を図ります。

これを実現することにより、観光が日本の経済成長のドライバーとして、我が国の基幹産業となるターニングポイントとなるであろうと考え、使命感と共に期待に胸を弾ませております。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

楽天 執行役員トラベル事業長

山本考伸


みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…