ブッキング・ドットコムの北アジア地区リージョナル・ディレクター、ジェームス・ホワイトモア氏が2016年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
2016年は、前年の飛躍的な伸びを受け、さらに個人旅行を中心としたパーソナルで品質の高いサービスが求められてくると予測。主にアジアからの顧客を対象としたリピーター増大に努める。同時に、地方エリアにある宿泊施設との連携を強めるべく、施設側の準備に向けた協力体制も構築。外国人が日本の隅々まで旅行できるよう整備していくとしている。
発表された内容は以下のとおり。
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新年あけましておめでとうございます。
昨年一年間で、ブッキング・ドットコムでの予約数は非常に高いペースで成長してきています。特にインバウンドにおいては好調であり、国内利用の市場においても非常に堅調な伸びを示しております。昨年、初めて展開したTV広告などのオフラインキャンペーンが功を奏してきています。
予約可能宿泊施設数も積極的な拡大戦略のもと飛躍的に伸ばすことができました。国内宿泊施設数に関しては、過去12ヶ月で約1,500施設様新たに契約を結ぶことができ、グローバルにおいては、過去一年で約30万軒の新規施設が加わり現在約84万軒もの宿泊施設がブッキング・ドットコムを通じてご予約することが可能となりました。
ブッキング・ドットコムは、各国でユーザー数、予約可能施設数ともに伸ばして来ています。その結果、現在、一日平均95万泊がブッキング・ドットコムを通じてご予約いただいています。特にアジアを見ると、中国の陰で目立ちませんが台湾や韓国が非常に高い成長を見せており、これらからの日本への宿泊のご予約が飛躍的に伸びています。
とはいえ、まだまだオンラインにおけるトラベル事業は始まったばかりです。そして、まだまだ伸び代があります。
グローバルのトレンドとして、パッケージ旅行に比べ個人旅行者への割合が明らか増大してきています。この傾向は、2016年これまでにないほど加速すると見ています。これにより、より消費者は宿泊施設により「アットホーム感」を求め、宿泊施設への要求は益々高まります。枕やシーツ、室内照明、音楽にいたるまで本当のパーソナライズを求めるユーザーが増え、施設にはそれに応えていく品質の高いサービスが重要になっていくと考えています。
また、昨年はモバイルでのご予約がこの一年でかなり伸びました。当社のデータによれば、国内のモバイルからのご予約が年頭で約3割だったものが、直近で全体の約45%にまで伸びてきています。このトレンドは、今年もさらに加速すると思います。
2016年は、インバウンドにおけるリピーターの拡大に努めていきたいと思います。特にアジアからのお客様です。それによって、いわゆるゴールデンルートオンリーの外国人旅行者がさらに地方の魅力を認識し日本の隅々にまで出かけられるよう促していきたいと思っています。そのために、地方のホテル旅館様と密に連携し施設様の準備も整えられるように協力体制を作って行きます。
今年も、世界の日本ブームは続き、より多くの旅行者が日本にやってくるでしょう。2020年までに2000万人の訪日客という見積もりは、いまや少なすぎます。ただし、伸びには少し落ちつきつつあるかもしれません。しかし、市場全体としてまだまだ良い状況は続くと考えています。
今年は、北海道新幹線、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック開催、伊勢志摩サミット、上海ディスニーリゾートなど注目のトピックスが続々と動き始めます。
今年も日本におけるBooking.comをどうぞよろしくおねがいします。
Booking.com 北アジア地区リージョナル・ディレクター
ジェームス・ホワイトモア