楽天 代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏が、2016年を迎えるにあたって年頭挨拶をおこなった。
2016年は楽天の創設20年目となる年。eコマース、デジタルコンテンツ、金融分野にIT技術を活用したフィンテック(FinTech)を3本柱として「楽天経済圏」さらに拡大していく方針を発表。また、新たなワークスタイルを取り入れるなど職場環境の多様性も重視、時代の変化に柔軟に対応しながら新たな価値観を創出していきたいとしている。
発表された内容は以下のとおり。これは三木谷氏によるグループ社員向け英語スピーチを楽天が和文抄訳したもの。そのまま掲載する。
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年頭挨拶
2016年は、楽天の創業から20年目を迎える、重要な一年となります。1997年にわずか6人でスタートした楽天グループは、現在ではグローバルで9億人を超えるユーザーにさまざまなサービスを提供しています。今年は、楽天グループサービスのユーザー基盤を核に、eコマース、デジタルコンテンツ、金融分野にIT技術を活用したFinTechの3本柱で、「楽天経済圏」モデルをグローバルでもさらに拡大していきます。
昨年は、二子玉川の「楽天クリムゾンハウス」に本社を移転し、新しいワークスタイルを取り入れました。楽天グループは引き続き、多様性を重視していきます。さまざまな文化的背景などを持つ優秀な人材が集まり、多様な働き方をすることで、創造的かつユニークなイノベーションが生まれると考えています。本年で6年目を迎える「Englishnization」(社内公用語英語化)の取り組みにより、英語での社内外のコミュニケーションも活発になってきました。そのような多様性のある職場環境の強みを生かして、日本社会をリードする企業となることを目指します。
あらゆるモノがインターネットにつながるようになってきており、eコマースもパソコンからスマートフォンを介したものへと移行してきています。また、さまざまな新しいサービスが生まれ競争が激しくなる中、ビッグデータやAI(人工知能)を活用し、より効率的に事業を展開することが、ますます重要になってきます。時代の変化に柔軟に対応しながら、楽天グループが有する幅広いサービス間の相乗効果により、楽天グループだからこそできる他にはない新しい価値を世の中に提供してまいります。
楽天 代表取締役会長兼社長
三木谷浩史