日本政府観光局(JNTO)によると、2016年1月の訪日外国人数(訪日外客数:推計値)が前年同期比52.0%増の185万2000人となった。1月として過去最高だった昨年の121万8000人を63万人以上上回るもの。単月でも、過去最高を記録した2015年7月の191万8000人に次ぐ数字となっている。
2016年1月の訪日外国人数と前年推移は以下のとおり。
国籍別で2016年1月の首位となったのは前年比43.8%増の韓国。同市場としてはじめて単月50万人超えとなる51万4900人を記録し、2015年12月に続いてトップとなった。
次いで、中国は前年比2.1倍となる110%増の47万5000人。大幅な伸びで1月として最高を記録した。台湾は前年比47.9%増の32万1000人、香港は42.5%増の12万5000人。これら東アジア4か国だけで全体のシェア77.5%を占めた。
韓国のほか、オーストラリアが15.5%増の5万6100人で単月最高。ロシアを除く16市場すべてで1月として過去最高となっている。
各市場の詳細は以下のとおり。
JNTOでは、訪日客の増加について、韓国では1月からの3連休や為替動向、航空路線の充実が寄与したとする。中国では学校休暇の前倒し(2016年は1月20日ごろからの約1か月、昨年は1月末からの約1か月)やクルーズ需要の伸びが寄与して大幅な訪日需要が増加。欧米豪では航空路線の拡充、燃油サーチャージの値下がりが奏功して訪日客増の追い風となったとみている。
また、2月はアジア各国で旧正月休暇を迎えるため、昨年に引き続き訪日旅行者数の増加が期待されるとしている。
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