ウィラー、2階建て開閉天井のレストランバスを発表、日本初

ウィラーグループは、グループ各社共同で日本初の2階建て開閉天井のレストランバスを発表した。同時にWILLER TRAVELでは、国内外の旅行者が地域の「食」と「移動」を情報収集から予約まで可能とする「NIPPON Travel Restaurant」の運営を開始。新たに投資型鉄道ファンドも発表し、発表会見ではウィラートラベル代表の村瀬茂高氏が「沿線全体の地方創生に寄与したい」と意気込んだ。

村瀬氏は、今回の取り組みで「観光」「買い物」「食」の3つの要素と「交通」を掛け合わせることで「地域創生ができる」と自信をみせる。ウィラートレインズが4月から運航する京都丹後鉄道の食堂列車「丹後くろまつ号」とレストランバスで、「移動」を観光コンテンツとすることで新たな魅力づくりを進めていく方針だ。

今回の協業パートナーとなるumari capital代表の古田秘馬氏は、「補助金による一過性の地域創生でなく、エンドユーザーがお金を払いたくなるコンテンツが重要」として、継続的な事業化の重要性を指摘。地域の「食」を体験しながら「移動」を楽しむ新たなコンテンツの開発に自信を見せた。Umariは、地方創生のDMO事業を行う新会社ウィラーコーポレーション(3月初旬設立)とともに企画運営をしていく。

また、両社は「NIPPON Travel Restaurant」の今後のターゲットをインバウンド旅行者としており、今回の取り組みが外国人のニーズにこたえるものとしている。

新たに開発されたレストランバスは、バス車内で食事を楽しみながら旅・移動ができるもの。村瀬氏によると、開発には2年間の時間を要したという。1階には冷蔵庫やシンクなどのキッチン設備、2階には乗客25名が着席できるダイニングテーブルや座席を配備。安全性に配慮した開閉式屋根の装備、夜間走行用の各席のライトも配置。対面式で4名にすることも可能だ。

初回運航は新潟県で2016年4月30日から。農園での収穫体験と観光で地域の食を楽しむコースを企画している。

レストランバスの動画は以下で視聴することができる。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…