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三越伊勢丹HD、100%出資で旅行専門の子会社設立、JTB伊勢丹トラベルは清算へ

三越伊勢丹ホールディングス(三越伊勢丹HDS)は2015年1月20日、旅行事業の強化を目的にグループ内に旅行会社三越伊勢丹旅行』を設立する。三越の顧客向けに高付加価値のラグジュアリートラベルを提供してきた三越伊勢丹旅行営業部を母体とするもの。事業開始日は7月1日の予定で、初年度売上額は75億円を目標とする。これにあわせ、三越伊勢丹の持分法適用会社であるJTB伊勢丹トラベル(出資比率:JTB66.33%、三越伊勢丹HDS33.67%)は、6月30日に清算する。

中期経営計画で「2018年度営業利益500億円」を目指すなか、百貨店事業に加え顧客との接点を増やすカード事業やソリューション事業などを重点事業と位置付けており、旅行は今後のマーケットの拡大と顧客の期待の高いカテゴリーとして認識。事業拡大のスピードアップを図るための「ラグジュアリートラベルマーケットにおける確固たるポジショニングの確立」および、「柔軟性とスピードをもった経営判断」「旅行専門人材の早期獲得・育成」には、自社出資100%の専門会社の設置が必要と判断した。

今後の成長に向け、顧客層を三越のみならず伊勢丹をはじめとしたグループ全体に広げて収益の拡大を図る。特に、大型観光バスの座席数を10席に改造した独自のラグジュアリーバス「三越プレミアムクルーザー」と「三越グランドクルーザー」を核とした自社企画商品を強化。外国人観光客を含めたラグジュアリー国内旅行の成長を期待し、今後はバスの増大も予定している。

新会社の概要及び、清算するJTB伊勢丹トラベルの営業状況は以下の通り。三越伊勢丹旅行の営業所で今後もJTBの商品を販売し、JTB伊勢丹トラベルの清算がJTBおよび三越伊勢丹HDSの業績に与える影響は軽微とする。


【新会社の概要】

【JTB伊勢丹トラベルの概要】

(トラベルボイス編集部)