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米サウスウエスト航空、「受託手荷物2個まで無料」を撤回、上級会員やビジネス運賃以外は有料化へ

経営再建中の米LCCサウスウエスト航空は、受託手荷物のサービスを2025年5月28日から一部有料化する方針を発表した。

ロイター通信によると、同社はこれまで、米国の主要航空会社の中で唯一、預け入れ手荷物2個までを無料とするサービスを提供し、投資家には競合他社との差別化につながると強調していた。しかし、ボブ・ジョーダンCEOは、足元の予約状況を見ると、以前ほどの収益効果がないことがわかったと発言。無料サービス重視の方針から転換を決めた。

5月28日以降、ロイヤルティ・プログラム「Rapid Rewards」の上級会員(A-List 会員)および、ビジネスクラス(Business Select運賃)の乗客に対しては引き続き受託手荷物2個を無料に。その他の特定の乗客に対しては受託手荷物1個を無料にする。また、Rapid Rewardsクレジットカード会員については、受託手荷物1個を特典として付与する。

それ以外の乗客に対しては、重量・サイズによって受託手荷物料を徴収する。さらに、座席指定や足元の広い座席をオプションとして導入。5月28日以降は、新たに最安値のベーシック運賃を設定する。

サウスウエスト航空は、新規利用者獲得のために流通チャネルの拡大を進めており、2月からはエクスペディアでも予約・販売を始めた。