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アジア太平洋地域の旅行者数、2027年までに8億人突破か、日本人の海外旅行は2027年に2100万人の予測 ー太平洋アジア観光協会

太平洋アジア観光協会(PATA)は、「アジア太平洋地域訪問者予測2025-2027」を発表した。このなかの通常シナリオでは、アジア太平洋地域の国際訪問者数(IVA:国境を越える旅行者数)が2027年までに8億1370万人に達するとの予測を示した。

具体的には、2024年の約6億4810万人から2025年は約7億2700万人、2026年は約7億7300万人。最も楽観的なシナリオでは、2027年には約9億4800万人に達するとしている。

出発する旅行者が最も多い国は中国で、2025年は約1億3700万人、2026年は約1億4600万人、2027年は約1億5400万人。日本については全体の8位で、2025年が約1890万人、2026年が約2000万人、2027年が約2100万人と予測した。

また、アジア太平洋地域からの旅行先トップも中国で、2025年が約1億4700万人、2026年が約1億5100万人、2027年が約1億5500万人。2位は米国で、2025年が約8000万人、2026年が約8100万人、2027年が約8600万人と予想している。

PATAでは、ビザ手続きの簡素化、航空路線の拡大、インフラ整備が成長を後押していくと分析。日本からの海外旅行者数については、今後3年間でコロナ前の水準を上回ると見込んでいる。

一方で、アジア太平洋地域の観光情勢は、経済変動、地政学的要因、技術進歩によって今後も大きく左右されると予測。そのうえで、デジタルトランスフォーメーション、持続可能な観光への取り組み、新たな交通インフラ整備の必要性を強調している。

報道資料より