エイチ・アイ・エス(H.I.S.)代表取締役社長 平林朗氏が、2016年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
平林氏は所感の中で、2016年はアジアを中心としたプロモーションや多店舗展開への取り組みを積極化、各国ローカルの顧客に向けたアプローチを継続する方針を表明。海外合弁会社を通じた新規チャネル開拓を通じて環境の変化にも柔軟に対応していくとしている。また、ハウステンボスで「変なホテル」2期棟の建設など、観光ビジネス都市化を視野に置いたチャレンジを継続。今後も期待を超える感動や驚きを提供していきたいとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
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≪株式会社エイチ・アイ・エス 代表取締役社長 平林朗 より新年のご挨拶にかえて≫
新春を迎え、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2015年の旅行市場は、円安基調に加え、ヨーロッパを中心とした世界情勢不安やアジアにおけるMERS流行など外的不安要素があった一方、『爆買い』という象徴的な言葉が生まれた訪日インバウンドの急速な拡大、日本国内の新たな世界遺産の登録、北陸新幹線の開通を背景とした国内旅行需要の高まりが見られました。また、IT技術を駆使し、新サービスを提供する異業種から日本の旅行市場へ参入が相次ぐなど大きな変化を予感することができる一年でありました。
そのような状況下において、当社は、世界62カ国200拠点に及ぶ海外ネットワークを活かし、旅行会社ならではの独自のサービスを展開し、お客様にワクワクと期待以上の感動を提供できるよう高付加価値商品の造成に取り組んで参りました。また、訪日インバウンドにおいてもアジアを中心に海外からのアウトバウンド、国内におけるインバウンド双方からアプローチし多くのお客様にご利用頂きました。
2016年当社グループでは、市場の拡大が予想されますアジア地域において、各国の見本市への出展、プロモーション強化、多店舗展開を積極的に行い、日本を含めた各地域の魅力を世界に届けることに加え、各国ローカルのお客様へのアプローチを継続して行って参ります。
そして、中国OTAの同程旅遊や韓国のインターパーク社との合弁会社による新たなチャネルの開拓を実施するなど、加速する環境の変化に対応し、多くの訪日旅行者にご利用頂き、グローバルな規模でワクワクと感動を提供できるよう取り組む所存です。
テーマパーク事業としては、ハウステンボスとラグーナテンボスにおいて、期待を超える感動や驚きを提供できるようさらなる進化を目指して参ります。ハウステンボスでは最先端の技術を駆使し世界最高水準の生産性を実現した「変なホテル」2期棟の建設など観光ビジネス都市を目指します。また、ラグーナテンボスでは花と水とアートが融合したエンターテイメントガーデン「フラワーラグーン」のオープン、その他新たな分野におけるチャレンジも引き続き実行して参ります。
国境の垣根を越えて世界中の旅行者の皆様にご支持頂けるよう取り組むことに加え、世界市場の真ん中で創造的な未来を描き、発展を続ける企業としてさらなる挑戦をグループ全体で注力して参ります。
本年も引き続き、株式会社エイチ・アイ・エスおよび H.I.S.グループへのご理解、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
エイチ・アイ・エス
代表取締役社長 平林朗