厚生省、台湾で狂犬病の野生動物発生で注意呼びかけ

厚生省検疫所は、このほど台湾で狂犬病の野生動物が確認されたことを発表した。これまで、台湾は狂犬病清浄地域(狂犬病の発生がない地域)とされていたが、台湾行政院農業委員会は2013年7月16日、狂犬病ウイルスに感染した野生のイタチアナグマが3匹確認されたことを公表。市中の飼い犬などで狂犬病の発生は確認されていないが、念のため注意を呼び掛けている。

狂犬病は、発病するとほぼ100%死亡する病気。通常は、動物に咬まれることで感染することが多いが、動物の唾液が目、鼻、口や傷ついた皮膚から入ることによってうつることもある。また、犬のほか、サル、キツネ、アライグマ、マングース、コウモリなどの動物からも感染する。

厚生省は、動物に咬まれないための措置と咬まれた場合の対処を以下のように発表している。(以下は厚生省FORTHより抜粋)

【咬まれないための措置】

  • ペットを含むあらゆる動物や家畜を触らない
  • 子どもは特に注意。動物に触ろうとすることが多く、動物にかじられたり、引っかかれたり、なめられたりしても、親に知らせない(言わない)ことが多い。
  • ペットを連れて海外渡航する場合には、ペットを厳重に管理。現地の動物と決して遊ばせない。
  • 国内に持ち帰ることを目的に、外国で動物の保護等を行わない。その犬や猫が狂犬病にかかっていたとしても、実際に症状が現れるのは数日~数週間後になることがあるため。
  • 渡航前に、暴露前の狂犬病ワクチン接種について医師と相談するこ

【動物に咬まれたり、引っかかれたりしたら】

  • 流水と石鹸で傷をよく洗う
  • 症状がなくても、大きな傷でなくても、すぐに医療機関を受診する。
  • 国によっては適切な治療を受けられない場合があるため、ワクチン接種を受けるために帰国や医療水準の高い他の国に向かう準備も必要。
  • 帰国後、渡航中に動物に咬まれたもしくは引っかかれたことを医師に告げる。

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