2014年2月21日(金)から3月15日(土)、アラブ首長国連邦のドバイで初めてとなるドバイ・フード・フェスティバル (DFF) が開催された。ドバイには、200か国の料理を提供するレストランがあり、近年、その多彩な“食”は観光要素となりつつある。また、DEFの一環である中東最大の食品見本市「Gulfood」には、2万ブランド、4,500の出展者が集い、中東・アフリカ・南アジアにおける食ビジネスのハブとなっている。
「Gulfood」には、日本から13団体が出展。ムスリム向けのハラール認証を受けた味噌、ごま油、豆腐、スイーツ類などをアピールした。ムスリム諸国への食の輸出、またムスリム諸国からの訪日旅行者を受け入れるにあたり、このハラール認証は必須。イスラム教で禁じられている豚肉やアルコール類を含まないほか、原材料や製造工程も審査して適合製品である必要がある。出展した各国の食品業者もハラール認証を打ち出しており、その重要性は高い。また、「Gulfood」の規模の大きは、ムスリム市場の将来性を示唆しているようだ。
会場内では、このほかポップアップレストランや料理教室、クッキングデモンストレーションなどホームページ上に49のイベントがずらりと並び、その中身はいろんな国の料理が入り、国際色が豊かだ。こうしたバラエティの豊富さが、こうしたドバイの食シーンの多様性をよく表現していたといえる。
なお、国際都市ドバイでは市内に酒類販売店はない(空港の免税品店にはあり)ものの、ホテルや大規模内の飲食施設において酒類は提供されている。ただし、目に触れる形でのディスプレイは基本しない(インテリアとして見せているという前提なら可)。ドバイ・フード・フェスティバルのイベントの一つである「Big Grill」(エミレーツ・ゴルフ・クラブで開催されたライブ音楽&バーベキュー・イベント)では、主に在ドバイの外国人参加者も多いイベントのようで、会場内で酒類は販売されていた。
- 取材協力/ドバイ政府観光・商務局
- 文/小野アムスデン道子