日本貿易振興機構(JETRO)が、新興6市場(モスクワ、ホーチミン、ジャカルタ、バンコク、サンパウロ、ドバイ)で実施した日本食品に対するアンケート調査で、好きな日本料理メニューの1位は、各市場とも「寿司・刺身」だった。特にモスクワは49.9%、サンパウロでは46.2%と半数近い支持を獲得。JETROでは、現地に寿司を提供するカジュアルなレストランが普及していることが影響していると見ている。訪日旅行者を受け入れる際の参考になりそうだ。
2位以下は国によって異なり、JETROでは国の好みが反映される結果と説明。例えば、バンコクでは、「しゃぶしゃぶ」や「すき焼き」が人気。タイ式鍋料理「タイスキ」があることから、親和性が高いとみる。また、しゃぶしゃぶとすき焼き、寿司がセットで提供されるビュッフェスタイルのレストランも人気だという。
また、ジャカルタでは「ラーメン」の支持が高い。数年前から日本のラーメンブームが続いているといい、油っぽいものや濃い味を好むインドネシア人の嗜好にあっているという。このほか、インドからの居住区が多いドバイでは、カレーライスが人気だった。
なお、日本料理に関わらず「好きな外国料理」を聞いたところ、6市場合計では日本料理が38.4%で1位となった。市場別では、サンパウロ、ドバイ以外で日本食が1位。特にバンコクが66.6%、ジャカルタが50.4%と多かった。
調査は2013年12月4日~18日まで、インターネットで実施。調査対象は対象市場に居住する10~50代の男女(法人除く)でサンプル数は各都市500。