観光庁が発表した2013年第4四半期(10月~12月)の宿泊旅行統計調査によると、延べ宿泊者数は前年比4.0%増の約1億1500万人泊、そのうち外国人は30.6%増の約870万泊と、外国人が大きく伸びた。全体に占める外国人宿泊者の割合は7.6%で、前年同期よりも1.6ポイント拡大した。
外国人延べ宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位は台湾(55.4%増の151万人泊)2位は中国(128.2%増の109万人泊)、3位は韓国(3%減の78万人泊)となった。伸び率では2国間関係の悪化により大幅減となった前年からの反動が大きかった中国が1位。次いで、タイ(98.7%増の47万人泊)、マレーシア(80.7%増の21万人)など、ビザ緩和施策がとられた2か国の伸びが目立った。
また、都道府県別では、台湾からの訪日客の宿泊先は北海道と東京都が18%でそれぞれ1位だったが、そのほかの国・地域の1位はいずれも東京となった。ただし2位以下には地域性が表れ、韓国、中国、台湾などでは大阪府がランクイン。アメリカやカナダ、ドイツ、フランスなど欧米諸国は京都府が2位となっている。そのほか、シンガポールやタイ、香港では北海道が2位となった。
また、国籍別の外国人延べ宿泊者数を月別でみると、韓国からの割合は2013年10月の8.4%から11月は9.8%、12月は10.6%となり、じわじわと回復していることがうかがえる。
なお、2013年の年間では、日本人延べ宿泊者数が前年比2.3%増の約4億2281万人泊、外国人が26.3%増の約3324万人となり、2007年の調査開始以来の過去最高を記録した。