市場調査会社のカンター・ジャパンの調査によると、タブレットの浸透率は日本が18%、アメリカが37%と発表された。これは、2013年10~12月にかけて、16歳以上の男女を対象に日本(約1万人)とアメリカ(約2万人)に利用動向を調査したもの。日本のタブレット浸透率は、昨年6月末が15%だったため、半年で3%伸びたことになる。
また同調査では、タブレットの非保有者に1年以内にタブレットを購入する意向を尋ねた。「買わないと思う」と回答した人が日本で62%、アメリカで53%。「わからない」と回答した人が日本で28%、アメリカで34%となった。「買わないと思う」と回答した人の理由は、「現在のパソコンで満足している」と答えた人が最も多く、日本で89%、アメリカで72%。「わからない」と回答した人の理由は、「デバイスの価格が高すぎる」と答えた人が最も多く、日本で42%、アメリカで47%となった。
アップル社が第一世代のiPad(アイパッド)を発売したのは2010年。以降、他社からもさまざまなタブレット型端末が発売されるようになり、タブレットの浸透率はアメリカで約4割、日本で約2割に迫っている。しかし同調査では、非保有者から「タブレットに興味がない」「なぜタブレットが必要かわからない」といった回答もあり、タブレットには今後、パソコンと異なる価値や必要性が強く求められている。
なお、カンター・ジャパンは、12カ国の携帯電話・スマートフォンおよびタブレット機器の購買や使用動向を把握し、毎月調査を実施。その情報・分析レポートを企業に提供している。