有給休暇の10か国比較、日本は取得予定11日で最下位、「休める雰囲気なし」が約3割 -トリップアドバイザー調べ

トリップアドバイザーは、日本、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン、イギリスの10カ国を対象に、有給休暇と休暇中の仕事に関する国際比較調査を実施しした。それによると、日本の有職者の平均有給休暇日数は、対象10カ国中ワースト2の年間19日でアメリカ(18日)に次いで少なく、取得予定の有給休暇日数についてはワースト1の11日であることが分かった。

昨年は有給休暇を充分に取得できなかったと回答した日本人有職者にその理由を聞いたところ、「仕事が忙しかった(61.4%)」に次いで多いかったのは、「休める雰囲気ではなかった(32.5%)」、「同僚に気をつかった(21.0%)」、「なんとなく休まないうちに年を越してしまった(15.0%)」の順。仕事が忙しいのはもとより、休暇を取りにくい雰囲気がまだまだ日本には蔓延している様子が伺える結果となった。

トリップアドバイザー発表資料

一方、日本人は「できれば休暇中は全く仕事のことは考えたくないし、仕事から完全に切り離されたい」と考えている人の割合が10カ国中最も多く65.2%。仕事のメールや電話など「どれも対応しない(休暇中は全く仕事しない)」と答えた人は31.9%とブラジル(35.9%)に次いで多かった。これは、アメリカ、オーストラリア、フランス、イタリア、ロシア、イギリスの6カ国で「休暇中はできれば仕事のことを考えたくないが、少しの対応なら問題ない」と回答した人の割合が5割を超えているのと対照的な結果となった。

休暇中に仕事をする理由としては、すべての国で「自分が対応しなければならない緊急の案件があるかもしれないから」という回答が最も多く、ビジネスパーソンとしての責任感は各国共通であることも分かった。

トリップアドバイザー発表資料

調査は2014年8月9日から14日にかけて実施。対象者数は、10カ国の有職者のトリップアドバイザーユーザーで、日本793名、アメリカ2159名、オーストラリア1157名、ブラジル842名、フランス971名、 ドイツ 589 名、イタリア 3,570 名、ロシア 637 名、スペイン 1116 名、イギリス 4313 名の合計 16147 名。

(トラベルボイス編集部)



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