タイ国政府観光庁、日本市場向けに6つのマラソン大会をアピール

タイ国政府観光庁(TAT)は2015年2月19日、「マラソン・スルーアウト・タイランド2015」と題し、マラソンセミナーを開催した。タイでもマラソンは市民が気軽に楽しむ人気のスポーツとなっており、フルマラソンのほかハーフやミニなどを含め各地で年間200以上のランイベントが開催。年々、日本からの参加者も増加し、例えば「スタンダード・チャータード・バンコクマラソン」には昨年、現地駐在者を含め、750名の日本人が参加した。

このうち、タイ国政府観光庁では日本市場に向け6つの大会を紹介。タイ唯一の国際陸連認定の大会である東北地方の「コーンケン国際マラソン」、津波復興でスタートした「ラグーナ・プーケット国際マラソン」、ビーチ沿いのコースで人気の「パタヤマラソン」、真夜中にスターチするチャリティラン「アマリウォーターゲート&BMWタイランドチャリティーミッドナイトラン」、バンコクの主要観光地を走る「スタンダード・チャータード・バンコクマラソン」、北部の観光都市での「チェンマイマラソン」の各大会関係者が来日し、セミナー後には旅行会社とのワークショップも開催した。

東京事務所所長のニッタヤー・ウワムピッタヤー氏によると、タイ国政府観光庁では心身ともに健康になれるアクティビティであり、サステナブルツーリズムの1つとしてマラソンのプロモーションを推進。タイでのマラソンについて、「開催地が豊富で、それぞれ風景が異なり、マラソンを通してタイの多様な魅力に触れることができる」とアピールする。また、マーケティングマネージャーの藤村喜章氏は、「マッサージやエステなどタイならではのアクティビティがマラソンとの相性が良く、午前2時など早朝スタートの大会が多く、独特のマラソン体験ができる」と紹介した。

セミナーでは、ラグーナ・プーケット国際マラソンの親善大使であるスポーツドクターの今井美香氏が、患者とともに世界各地のマラソン大会を走った経験からタイのマラソンの特徴を説明。「エントリーフィーをはじめ費用が安く、家族で旅行をして楽しめる上、マラソン中も沿道の人々のスマイルでリラックスできる雰囲気。また、温かい土地でのマラソンはケガをしにくく、エイドステーションに置いてあるスイカなどのフルーツやタイ料理の味付けがマラソン後の身体によい」などと説明した。

なお、タイ国政府観光庁では日本語の「タイ・マラソンガイドブック」を制作。ベースボール・マガジン社のランニング専門誌「ランニングマガジン・クリール」が実際に走ったレポートを含めたもので、コースマップや沿道の写真、会場付近のトイレやエイドステーションの様子などの基本情報も掲載。5000部を用意し、希望者に配布している。

(トラベルボイス編集部)

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