トレンド総研は10代と20代の若年層を対象にソーシャルメディアの利用実態調査を実施した。それによると、10代が友人とのコミュニケーションに利用する機会が最も多いのは「LINE」(74%)、2位「ツイッター(Twitter)」(49%)、3位「携帯電話やスマートフォンのメール」(32%)。一方20代でも1位は「LINE」(66%)だが、2位は「フェイスブック(Facebook)」(40%)、3位「携帯電話やスマートフォンの通話」(37%)となり、世代によって異なる傾向がみられた。
若年層によるコミュニケーションメディアの利用状況は以下のとおり。
また、今後使ってみたいソーシャルメディアでは、著名人の投稿に自由にコメントができるアプリ「755(ナナゴーゴー)」が1位(33%)、2位は写真・動画共有アプリ「インスタグラム(Instagram)」(27%)、3位は動画を生中継できる「ツイキャス」(25%)。ほかにも上位には、無料通話やメッセージ交換ができるアプリ「カカオトーク」「バイバー(Viber)」、気に入った写真や動画を共有できる「ピンタレスト(Pinterest)」や、スマートフォンで短編動画を撮影・編集して投稿できる「バイン(Vine)」や「ミックスチャンネル(MixChannel)」などがランクされ、比較的新しいサービスにも人気が集まる結果となった。
若年層による「使ってみたいソーシャルメディア」のランキングは以下のとおり。
調査を行ったトレンド総研では、若年層によるコミュニケーションの傾向について、「ソーシャルメディアで誰かとゆるくつながるのが日常的になっている」と分析。そのうえで、互いに干渉しすぎることなく、思い立ったときにコミュニケーションをとることができるSNSが好まれるとしている。
特に、350万ダウンロード(2015年1月時点)の実績を持つ「755」は、アイドルやお笑い芸人、有識者などとの距離感やコミュニケーション様式を変えるアプリとして注目できるとする。また10秒動画アプリ「MixChannel」は250万ダウンロードを超え、月間再生数が4億5000万回以上を更新中。女子中高生を中心に「カップル動画」など"内輪"ネタの公開などで急速に広まった点が特徴。これらのアプリはいずれも継続して利用率の伸びが期待されるとしている。
この調査は2015年1月17日~20日の間にインターネット上で実施されたもの。対象は15歳から29歳までの男女500名。