オーシャニア・クルーズが運航する「ノーティカ」(総トン数3万277トン、乗客定員684人)が32015年3月、東京・晴海ふ頭に初入港し、合わせて船内見学会が催された。アジアクルーズの途次寄港したもので、これまで神戸など西日本の港には寄港していたが、東京は初めて。船内見学の様子を写真と記事で紹介する。
(取材・記事:竹井智)
オーシャニア・クルーズは2002年に設立された比較的新しいクルーズ客船会社で、5隻の客船を運航している。1回のクルーズは10〜14日間という設定が中心で、その他7泊前後および20日間以上というコースも用意される。ベルリッツの客船ランキングではファイブスターにランキングされているが、リピーターの人気が非常に高い。
同社の日本地区販売総代理店を務めるティーアンドティーの滝元隆伸代表は、「プレミアムの料金でラグジュアリーのサービスを提供しているため、世界的に人気が高い。すべての客船で日本語のメニューを用意しているほか、Oクラスの客船2隻(「マリーナ」、「リビエラ」。ともに総トン数6万6000トン、乗客定員1250人)では94%の客室にベランダが付き、97%の客室に大型のバスタブと独立したシャワーブースが設けられている。そしてフォーマルな装いが不要のため、日本人向けの客船といえるだろう」と語る。
今回来日した「ノーティカ」は1998年に就航し、直近では2014年に改装を受けている。フリーシーティングのメインダイニング以外に、グリル料理の「ポロクラブ」、イタリア料理の「トスカーナ」、そしてビュッフェを設けている。いずれのダイニングも2人用のテーブルを多数用意するほか、プールサイドにはダブルサイズのデッキチェアが置かれ、カップルで乗船することの多いFITにもお勧めの客船といえる。
滝元代表は「オーシャニアについては、旅行会社が扱うFITの伸びが著しい。今後も早期割引料金や各種キャンペーンを訴求し、さらに旅行会社へのFIT販売サポートを打ち出し、集客に努めたい」と話した。
以下に公開されたノーティカの船内を紹介する。
▼シックな装いのバーラウンジ「マルティネス」
▼10デッキ最前方にあるラウンジ「ホライズン」
ダンスや音楽演奏、その他多目的に使われているそうだ。
▼プールサイドの眺め
手前にあるのがダブルサイズのデッキチェア。
▼ライブラリー
雰囲気良し、蔵書良しのライブラリー。
I
▼明るい雰囲気のイタリアン・レストラン「トスカーナ」
窓際には2人用テーブルがずらりと並ぶ
▼レストランと呼ぶに相応しいソフト面のレベルを持つ「ブッフェ」
▼毎夜エンターテイメントが催される「メインラウンジ」
▼タイタニックのそれを模した階段。レセプションへと通じている。
▼フリーシーティングの「メインダイニング」
2人用テーブルが窓際に並ぶ。
▼73㎡の広さを持つ「ビスタ・スイート」
進行方向を向き、展望は抜群。バトラーサービスが提供される。
取材・記事:竹井智