留学生の仲介や専門誌発行など行う留学ジャーナル社は、日本人留学生と留学希望者の動向を調査し、「留学白書2015」として発表した。それによると、2014年にもっとも人気があった留学先はカナダ(31%、昨年は米国と同率1位)。2位は米国(29%)、続いてオーストラリア(16%)、イギリス(13%)、ニュージーランド(7%)となった。この結果について同社では、さまざまな留学目的に対して、品質がよく比較的安価に留学が実現できるカナダへの留学人気が高まりつつあるとしている。
同社カウンセリングセンターを訪れた留学相談者数では、高校生以下が全体で前年比24%増となり、2010年以降4年連続での増加。学年別では高校3年生が最も多く、相談目的の55.6%が「大学留学」だった。一方、高校1年生では「語学留学」の相談が74.5%、高校2年生でも「語学留学」が67.3%を占めている。
留学検討者数の推移は以下のとおり。
留学にかける予算では、一週間では「10万~20万円未満」が40.0%と最も多く、昨年の約2割から大幅増。続いて「50万円以上」は昨年の9%から18.6%に拡大した。このことから同社では、「格安」を選ぶケースと「お金をかける留学」を選択するケースの二極化が発生していると分析。一か月の留学では「50万~60万円未満」が41.7%で最多、「100万円以上」が35.5%と続く。1年の留学では「200万~300万円未満」が37.9%、次いで300万~400万円未満が25.0%となっている。
留学費用に関する回答は以下のとおり。
今回の調査は、全国5カ所(東京・大阪・名古屋・福岡・岡山)にある同社カウンセリングセンターに、個別留学の相談で訪問した684名を対象に実施したもの。調査期間は2014年10月1日~2015年1月31日。