行ってみたい世界遺産ランキング、「屋久島」が6割でトップ、登録まで知らなかったのは「白神山地」が最多 ―日本ブランド戦略研究所

日本ブランド戦略研究所がこのほどとりまとめた「日本にある世界遺産のイメージ調査」によると、行ってみたい世界遺産のトップは鹿児島の「屋久島」(60%)。続いて、2位の兵庫の「姫路城」、3位北海道「知床」(いずれも約40%)となった。

鹿児島県屋久島は、推定樹齢3000年とされる縄文杉をはじめ、独自の植生を持つ島で、現地では多くの住民がすばらしい自然と共存している様子がみられる。また、2位姫路城(兵庫)は1993年に世界遺産に登録。美的価値も高い木造建築の最高傑作であると同時に、最新の防衛システムが備わる建築物としても認められた。3位知床半島は、流氷が到着することが有名なだけでなく、その恩恵として豊かな動植物の生態系がみられる自然環境が特徴となっている。

「行ってみたい世界遺産」ランクは以下のとおり。

日本ブランド戦略研究所:発表資料より

また、「世界遺産登録がきっかけて初めて知った」とする場所は、「白神山地」(青森、秋田)が最多で約4割。続いて、「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園・遺跡群」(岩手)、「紀伊山地の霊場と参詣道」(和歌山、奈良、三重)、「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬)が2割を超えた。

同社では、これらの場所は京都や奈良などに比べて注目する人が少なかったが、世界遺産登録を契機に周知され、人気を集めた箇所が多いと分析している。

「登録がきっかけで初めて知った」 ランクは以下のとおり。

日本ブランド戦略研究所:発表資料より

さらに、世界遺産登録を契機に「もっと知りたくなった」場所としては、1位「屋久島」(鹿児島県)が約40%と抜きんでているほか、2位「知床」(北海道)、3位「小笠原諸島」(東京)のほか、「白神山地」(青森、秋田)、「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬)、「姫路城」(兵庫)、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」(岐阜、富山)、「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園・遺跡群」(岩手)、「紀伊山地の霊場と参詣道」(和歌山、奈良、三重)、原爆ドーム(広島)の順となり、多数の自然遺産が上位となった。また、同社では「富岡製糸場」では日本の技術革新や近代化・国際化の象徴である点が新たに認識され、興味を引いているとしている。

この調査は、2015年5月20日~5月21日に実施したもの。日本にある世界遺産18か所のうち10か所について回答を得た。


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