中国の検索エンジン大手バイドゥ(百度)は、中国の国慶節前後期間(2015年8月1日から10月7日まで)に中国にて検索されたキーワード数ランキングを発表した。それによると、国別では「日本」に関する検索数が最も多く、パソコン経由では前年比0.2%増、モバイル経由で84.4%増となった。2位は「韓国」(パソコン経由は前年比6.3%減、モバイル経由:97.7%増)となっている。
アクセス経路別にみると、モバイル経由の急増が目立つ。日本や韓国が約2倍を記録したほかにも、3位「アメリカ」は108.3%増、7位「パキスタン」が282.5%増の大幅な伸びとなっている。
国名を対象にした検索数ランキングは以下のとおり。
日本の地域別にみると、パソコン経由では1位「東京」(前年比1.8%増)、2位「京都」(29.2%増)、3位「北海道」(1.9%減)。一方、モバイル経由では、1位が「北海道」(30.2%増)、2位「東京」(171.8%増)、3位「京都」(132.7%増)となり、特に北海道はパソコンからのアクセスの6倍以上を記録した点が特徴だ。モバイル経由ではほかにも、9位「神奈川」(471.3%増)、15位「愛知」(383.3%増)などの伸び率が顕著となっている。
日本の都市名を対象とした検索数ランキングは以下のとおり。
なお、検索数の推移をみると、国慶節の1か月以上前から日本への旅行に関する興味が高まっていることも判明したという。バイドゥではこれらの結果から、訪日中国人旅行者への対応について「訪日前のアプローチ」「モバイル対応」「地方分散施策」が重要となると分析している。