総務省はこのほど、2016年度末時点における訪日外国人向けプリペイトSIMの発行状況をとりまとめた。政府ではインバウンド旅行者数4000万人を目指す2020年度までの目標として、「インバウンド向けプリペイドSIMの年間発行数を200万枚」に設定。販売拠点についても、「訪日外国人が訪問する拠点の店舗数1500箇所(外国における拠点も含む)」「複数国からの国際便が乗り入れる全ての空港(22箇所)」と設定している。
それによると、訪日外国人向けプリペイドSIMの発行数は2016年度末時点で110.9万枚。2020年目標値に向けた進捗率は55.4%だった。
一方、販売拠点のうち複数国からの国際便が乗り入れる空港は15か所で2020年度目標に対して進捗率は68.2%。訪日外国人が訪問する拠点の店舗数は2672か所を数え、すでに目標を上回り進捗率は178.1%となった。
店舗の内訳は、家電量販店が最も多く、次いで小売店等、コンビニエンスストアと続いた。家電量販店ではヤマダ電機が928店舗と圧倒的に多く、コンビニエンスストアはセブンイレブン(100店舗)、NewDays(73店舗)、ローソン(54店舗)の順。小売店等ではゲオ・ゲオモバイルが29店舗、イオンが11店舗などが店舗数上位となっている。
主な販売拠点とその分布は以下のとおり。