国内航空12社の欠航率ワーストは「春秋航空日本」、遅延最少は今期も「スカイマーク」 ―国交省(2017年10~12月)

国土交通省はこのほど、2017年度第3四半期(2017年10月~12月)の特定本邦航空事業者・航空輸送サービスに係る情報公開をおこなった。それによると、本邦12社の平均遅延率(出発予定時刻よりも15分を超えて出発した便が対象)は前年度と比較して0.04ポイント改善して11.95%に。欠航率は0.11ポイント改善して1.35%となった。

2017年10月~12月に遅延が多かった航空会社は、ピーチ・アビエーション(APJ)が20.13%、機材繰りによる遅延が15.77%を占めた。次いでバニラ・エア(VNL)が17.53%、春秋航空日本(SJO)が16.45%。遅延が最も少ないのは今期もスカイマーク(SKY)で6.10%。大手では、日本航空(JAL)は12.34%、全日空(ANA)は11.53%だった。

国土交通省:報道資料より

一方、欠航がもっとも多かった航空会社は前期と同じく春秋航空日本(SJO)で3.92%。最大の要因は機材繰りで2.45%を占めた。そのほか欠航が多い順に、ジェットスター・ジャパン(JJP)が1.94%、ピーチ・アビエーション(APJ)が1.89%、AIRDO(ADO)が1.74%。JJPは他社と比べて機材故障が0.44%と多かったのが特徴。APJは天候による欠航が1.81%と多数を占めた。そのほか、欠航率が最も低かったのもスターフライヤー(SFJ)の0.55%。日本航空(JAL)は1.35%、全日空(ANA)は1.33%だった。

国土交通省:報道資料より

国土交通省による「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は、透明性をもって航空会社間の競争状況を確認すると同時に、「航空利用者による自由かつ的確な航空輸送サービスの選択を可能にする」ことを目的に4半期毎に発表。また、比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない」としている。

情報公開対象となっている特定本邦事業者は、日本航空(JAL、ジェイエア、北海道エアシステム)〔JAL〕、全日空(ANA、ANAウィングス)〔ANA〕、日本トランスオーシャン航空〔JTA〕、スカイマーク〔SKY〕、AIRDO〔ADO〕、ソラシドエア〔SNJ〕、スターフライヤー〔SFJ〕、ピーチ・アビエーション〔APJ〕、ジェットスター・ジャパン〔JJP〕、バニラ・エア〔VNL〕、春秋航空日本〔SJO〕、エアアジア・ジャパン〔WAJ〕。今回の統計より、2017年10月29から運航を開始したエアアジア・ジャパンの情報が含まれる。

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